「Kiwi Monitor」Version1.0.0を公開

2018年5月20日に「Kiwi Monitor」のVersion1.0.0を公開しました。


「Kiwi Monitor」は新強震モニタから取得した強震画像・緊急地震速報を表示、またYahoo!サイトから取得した地震津波情報を表示し、情報を音声やバルーン通知などでお知らせする無償のソフトウェアです。

2014年から公開していた「Kyoshin EEW Viewer」および「Quail eggs」の後継にあたるソフトウェアで、大まかにはKyoshin EEW Viewerで実装していた機能にQuail eggsで実装していた地震津波情報の掲載を加えたものとなっています。


しかしKiwi Monitorでの変化点はこれだけでなく、緊急地震速報の処理を変えたという大きな大きなものがあります。

Kyoshin EEW Viewerでは気象庁から緊急地震速報のキャンセル報が発表された際、緊急地震速報の取得元である新強震モニタからキャンセル報データが送られてこないためにその旨を通知することができなかったために、2016年8月の東京湾M9.1の緊急地震速報の際に利用者の方々に多大なるご迷惑をおかけした事例があります。また、緊急地震速報の継続報において予測震源深さが150kmより深く変化した場合にも同様にデータが送られてこないために、2015年5月の小笠原諸島西方沖の緊急地震速報の際に古い情報を表示し続けてしまった事例があります。

これら2点の問題を解消するべく、Kiwi Monitorでは「キャンセル報が発表された可能性が高い」または「予測震源深さが150kmより深く変化した可能性が高い」場合に、即時に緊急地震速報の震源要素の表示を取りやめる処理を導入しました。

これにより、上記2点の事例では利用者の方々に限りなく誤解を与えないような処置を講ずることが出来たのではないかと思います。


なお、Kiwi Monitorの制作には、2017年3月~2018年1月に実施した「Kyoshin EEW Viewer アンケート」に寄せられた要望の一部を採用させていただいています。

アンケートに回答いただいた方、ご協力ありがとうございました。

<採用させていただいた要望>

・地震情報の掲載

・津波情報の掲載

・高解像度モニタ(高dpi環境)対応

・音声再生テスト機能

・閉じるボタンクリックでタスクトレイ格納

・メインウィンドウをダブルクリックでフルスクリーン表示

・緊急地震速報発表時の「津波発生のおそれ」注意文の掲載

など



ダウンロードはこちらのサイトの「Download」メニューより行えます。