「Kiwi Monitor」Version1.4.0を公開
2019-07-28に「Kiwi Monitor」のVersion1.4.0を公開しました。
今回のバージョンでは、主に2つの大きなアップデート行いました。
①新しい地震検出手法を実装
現在、Kiwi Monitorでは、一定のリアルタイム震度に到達した地点の数が閾値を超えた場合に「地震検出」とする手法(いわゆる「レベル法」に近い手法)を採用していますが、今回のバージョンからは、各観測点ごとに震度の時間変化を記録し、この時間変化値が一定値に到達した地点の数が閾値を超えた場合に「地震検出」とする手法(いわゆる「STA/LTA法」に近い手法)を追加して採用しました。
これまでは特に平日昼間の地震について、震度3未満程度の小さい地震や、局地的な地震を検出できない事例が多くありましたが、新しい地震検出手法の実装により、これらの地震も検出できる割合が増加します。また、震度3以上の強い揺れを伴う地震についても、S波到達前のP波の段階で地震検出できるようになるなど、検出までの時間が数秒程度早くなることが見込まれます。
②メイン画面左上部分のデザインを変更
特に緊急地震速報の表示について、震央地名、最大震度、マグニチュードを大きく見えるようにデザインを改善しました。また、それに合わせて強震震度のデザインもわずかに変更しました。
これまでのバージョンでは、地震発生時刻、震央地名、震源深さ、予測最大震度、マグニチュードを同時表示していましたが、比較的表示する必要のない地震発生時刻の表示を取りやめました。なお、緊急地震速報の処理が終了したあと(緊急地震速報の表示がグレーアウトしたあと)には、タイトル部分に地震発生時刻(時分)を表示します。
このバージョンでは以下の追加と修正、変更を行いました
・【追加】地震検出処理にSTA/LTAトリガー方式を追加しました。
・【追加】メインウィンドウについて「ウィンドウをソフト起動時に全画面設定にする」チェックを追加しました。
・【修正】震度速報を受信すると、それ以降の地震で地震検出処理が行われなくなる場合があった不具合を修正しました。
・【修正】緊急地震速報の音声設定で「震度別音声を再生する」を設定しているとき、最大震度不明の場合に音声(0.wav)が再生されない不具合を修正しました。
・【修正】計測震度7.0に近いような極めて強い揺れについて、震度データを正常に処理できずソフトが強制終了することがあった不具合を修正しました。
・【変更】メイン画面左上の緊急地震速報の表示について、震央地名、最大震度、マグニチュードをより大きく表示するようにデザインを変更しました。
・【変更】メイン画面左上の強震震度の表示について、上記の変更に追随してデザインをわずかに変更しました。
・【変更】緊急地震速報の音声設定で「震度変更時のみ震度別音声を再生する」とあるボックスの選択肢について、仕様では震度上昇時のみ再生するようになっているため、より適切である「震度上昇時のみ震度別音声を再生する」に説明を変更しました。
◆これまでのバージョンで「震度変更時のみ震度別音声を再生する」の設定にしていた場合、選択肢が空欄になったり初期化されている場合がありますのでお気をつけください。
・【変更】メイン画面およびサブ画面に表示する緊急地震速報と地震情報について、震央地名に含まれる全角中黒を半角中黒で表示するように変更しました。
・【変更】設定の「強震震度の項目を常に表示する」チェックをデフォルトでオフに変更しました。これにより、デフォルトでは地震検出をしていないときに強震震度の表示がされなくなります。
・【変更】設定の「地震情報の全面に震度別背景色を採用する」チェックをデフォルトオフに変更しました。これにより、デフォルトではサブ画面の表示画像を「地震情報(概要)」または「地震情報(一覧)」にしているときに、文字情報部分の背景を単色で表示します。
・【変更】設定の「地震情報の全面に震度別背景色を採用する」チェックの名称を「地震情報を震度別背景色で表示する」に変更しました。ただし、設定内容に変更はありません。
・その他の細かな修正
ダウンロードは「Download」メニューより行えます。
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