「Kiwi Monitor」Version1.6.0を公開

2020年5月6日に「Kiwi Monitor」のVersion1.6.0を公開しました。


今バージョンでは、2018年から用いてきた震度配色の変更を行いました。

これまでの震度配色(Kiwi Monitor カラースキーム)では、震度が変化するごとに明度が不連続に変化しており、色と震度の対応関係を把握していないと認識しにくいという問題がありました。

これを解消するため、新しい震度配色では、震度1から震度4までは徐々に明るく、震度4から震度7までは徐々に暗く連続的に明度が変化するようにすることで、色と震度の対応関係を把握していなくても、おおよそ震度の危険度が把握しやすくなるようにしました。また、震度分布図では色がグラデーションをもって変化することになり、見る上での不自然さが軽減されました。

また、インターネットで公開されている色のシミュレータを用いて、ユニバーサルカラーデザインをより強く意識した配色に設定しました。これにより、さまざまな人が震度ごとの色を混同するリスクを軽減することができました。


既存の震度配色で代表的なものは気象庁サイトで用いられている配色であり、新しい震度配色も震度4以上ではおおよそ気象庁のものに近くなっていますが、震度1~震度3は明度の変化方向が逆になっています。これは個人的な思いで震度3に緑色を設定したかったという理由や、前述のように色の変化を連続的にしたかったという経緯があります。なお、緑色は一部の方において赤色と混同してしまうおそれがありますので、信号機と同じように出来るだけ青色に寄せた色合いにしています。


今後、この震度配色を「Kiwi Monitor カラースキーム 第2版」と呼ぶこととします。それぞれのRGB値を公開しますので、もしこの配色を使いたい場合は参考にして頂ければと思います。

なお、この配色や呼称は2020年5月6日現在であり、今後変更する可能性があります。


「Kiwi Monitor カラースキーム 第2版」RGB値一覧(2020年5月6日現在)

震度1:灰色(70, 100, 110)

震度2:青色(30, 110, 230)

震度3:緑色(0, 200, 200)

震度4:黄色(250, 250, 100)

震度5弱:オレンジ色(255, 180 ,0)

震度5強:濃いオレンジ色(255, 120, 0)

震度6弱:赤色(230, 0, 0)

震度6強:濃い赤色(160, 0, 0)

震度7:紫色(150, 0, 150)


参考画像 「Kiwi Monitor カラースキーム」(上)と「Kiwi Monitor カラースキーム 第2版」(下)の比較

※文字色はあくまで例です。文字を載せる際は各自で文字色を決めてください。


このバージョンでは以下の変更と修正を行いました。

・【変更】震度配色を「Kiwi Monitor カラースキーム 第2版」に準拠するよう変更しました。

・【変更】64bit版Windows環境でも32bit版で動くようにしていたのを64bit版で動くように変更しました。

・【修正】キー送信とファイル実行の機能が多くの場合に正常に動作していなかった不具合を修正しました。なお、設定ウィンドウを開いていない場合は引き続き動作しない場合があります。起動後、設定ウィンドウのキー送信とファイル実行のページを開いておくと正常に動作するようになるかもしれません。

・【修正】地震情報をバルーン通知する際、Windowsのカレンダーが和暦設定されている場合に「令和2020年」といった表記になってしまっていた不具合を修正しました。

・【修正】緊急地震速報の受信後に画像処理に失敗してソフトが強制終了することがあった不具合を一部修正しました。

・その他の細かい修正


ダウンロードは「Download」メニューより行えます。