こんぽ

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「Kiwi Monitor」の利用について

Kiwi Monitor で取り扱っているデータの多くは、防災科学技術研究所の提供する強震モニタなど外部サービスから取得してます。そのため外部サービスにおいてデータの配信形式や仕様に変化が生じた場合は迅速に対応を行う必要があります。また、データの取り扱いには細心の注意を払う必要があります。現在、Kiwi Monitorの最新版はおよそ3年前に公開した ver.1.6.2 であるほか、その最新版も開発ペースの低下などを理由として2021年10月以降、公開を停止しているところです。また現在も私事の都合等により充分な開発時間を割くことのできない状況が続いています。将来、場合によっては外部サービスの存在しないデータにアクセスし続けたり、意図しない過剰なアクセスを繰り返したりしてしまう可能性があることを踏まえると、今後も Kiwi Monitor の利用を継続することは好ましくないと考えられます。また強震モニタに関しては、地震計で観測されたデータをリアルタイムに配信するというサービスの特性上、ノイズなどの非地震性のデータも同時に配信されることがあります。しかしながら Kiwi Monitor では個別地点における観測値の抽出機能等を有していることから、場合によっては揺れとノイズの区別がユーザ側で出来ないことも考えられます。揺れのデータは防災対応における重要な資料となることから取り扱いについては慎重である必要がありますが、Kiwi Monitor のいくつかの機能は現状としてその方針に沿えていないと考えております。これらを踏まえ Kiwi Monitor については、現在の最新版ver.1.6.2を含めて利用をお控えいただくようにお願い致します。なお、Kiwi Monitor に関連する問い合わせはTwitter(@compo031)で受け付けます。本件について防災科学技術研究所などへの問い合わせはおやめください。ご理解とご協力をよろしくお願いします。2023-07-03こんぽ

「Kiwi Monitor カラースキーム 第3版」を公開

2022年8月17日に「Kiwi Monitor カラースキーム 第3版」を公開しました。Kiwi Monitor では震度に対応した独自の配色を使用しており、これを Kiwi Monitor カラースキームと呼んでいます。第1版は2018年12月(Kiwi Monitor v1.2.0公開時)、第2版は2020年5月(Kiwi Monitor v1.6.0公開時)にいずれも本サイトで公開しました。第2版では明度を連続的に変化させるなどの対応を行いましたが、色相がまだやや不連続であることや、全体的に明度が暗めであること、オーバーレイする文字色を決めにくいことなどといった問題がありました。そこで、既存の問題を解消する形で新しい配色を作成しました。今後、この震度配色を「Kiwi Monitor カラースキーム 第3版」(略称:kiwimonitor cs3)と呼ぶこととします。それぞれの配色を公開しますので、ご使用の際は参考にして頂ければと思います。「Kiwi Monitor カラースキーム 第3版」配色一覧(2022年8月17日現在)<震度:#16進数カラーコード (R値, G値, B値)>震度1: #3C5A82 (60, 90, 130)震度2: #1E82E6 (30, 130, 230)震度3: #78E6DC (120, 230, 220)震度4: #FFFF96 (255, 255, 150)震度5弱: #FFD200 (255, 210, 0)震度5強: #FF9600 (255, 150, 0)震度6弱: #F03200 (240, 50, 0)震度6強: #BE0000 (190, 0, 0)震度7: #8C0028 (140, 0, 40)なお文字色は、震度2以下と震度6弱以上で白色 #FFFFFF を、震度3~震度5強で黒色 #000000 を推奨します。文字色の不透明度は95%程度に設定すると背景色に馴染みます。

「Kiwi Monitor」Version1.6.0を公開

2020年5月6日に「Kiwi Monitor」のVersion1.6.0を公開しました。今バージョンでは、2018年から用いてきた震度配色の変更を行いました。これまでの震度配色(Kiwi Monitor カラースキーム)では、震度が変化するごとに明度が不連続に変化しており、色と震度の対応関係を把握していないと認識しにくいという問題がありました。これを解消するため、新しい震度配色では、震度1から震度4までは徐々に明るく、震度4から震度7までは徐々に暗く連続的に明度が変化するようにすることで、色と震度の対応関係を把握していなくても、おおよそ震度の危険度が把握しやすくなるようにしました。また、震度分布図では色がグラデーションをもって変化することになり、見る上での不自然さが軽減されました。また、インターネットで公開されている色のシミュレータを用いて、ユニバーサルカラーデザインをより強く意識した配色に設定しました。これにより、さまざまな人が震度ごとの色を混同するリスクを軽減することができました。既存の震度配色で代表的なものは気象庁サイトで用いられている配色であり、新しい震度配色も震度4以上ではおおよそ気象庁のものに近くなっていますが、震度1~震度3は明度の変化方向が逆になっています。これは個人的な思いで震度3に緑色を設定したかったという理由や、前述のように色の変化を連続的にしたかったという経緯があります。なお、緑色は一部の方において赤色と混同してしまうおそれがありますので、信号機と同じように出来るだけ青色に寄せた色合いにしています。今後、この震度配色を「Kiwi Monitor カラースキーム 第2版」と呼ぶこととします。それぞれのRGB値を公開しますので、もしこの配色を使いたい場合は参考にして頂ければと思います。なお、この配色や呼称は2020年5月6日現在であり、今後変更する可能性があります。「Kiwi Monitor カラースキーム 第2版」RGB値一覧(2020年5月6日現在)震度1:灰色(70, 100, 110)震度2:青色(30, 110, 230)震度3:緑色(0, 200, 200)震度4:黄色(250, 250, 100)震度5弱:オレンジ色(255, 180 ,0)震度5強:濃いオレンジ色(255, 120, 0)震度6弱:赤色(230, 0, 0)震度6強:濃い赤色(160, 0, 0)震度7:紫色(150, 0, 150)参考画像 「Kiwi Monitor カラースキーム」(上)と「Kiwi Monitor カラースキーム 第2版」(下)の比較※文字色はあくまで例です。文字を載せる際は各自で文字色を決めてください。

「Kiwi Monitor」Version1.5.1を公開

2019-12-20に「Kiwi Monitor」のVersion1.5.1を公開しました。Ver.1.5.1では以下の変更と修正を行いました。・【変更】地震検知に用いる手法を改善し、特に陸域の浅い地震についてこれまでより最大数秒はやく強震震度を表示できるよう変更しました。・【修正】Ver.1.5.0で更新した強震観測点リストにおいて、茨城県古河などいくつかの観測点で震度を正しく取得・表示できでいなかった不具合を修正しました。・その他の細かい修正さて、Kiwi Monitorは前身のKyoshin EEW Viewerを含めると、来年2020年夏には公開から6年を迎えます。過去を時系列で振り返ると、2014年のKyoshin EEW Viewer(β)、2016年のKyoshin EEW Viewer、2018年のKiwi Monitorと、2年ごとにソフトを作り直してきました。このペースでいけば2020年にも新しいKiwi Monitorを公開することになると思います。Kiwi Monitorに着目すると、2018年5月にVer.1.0.0を公開してから現在に至るまで様々な機能や設定の追加を行ってきましたが、いっぽうで強制終了する問題を含む「安定動作」には大きな課題を残しています。その理由の1つに、実装した設定項目の動作をすべての組み合わせで充分に検証できていないというものがあります。そこで、2020年のKiwi Monitorは、これまでに実装した設定項目をいったん減らした、いわば軽量版Kiwi Monitorを制作し、 ・不具合を入り込みにくくすること ・不具合を早く発見して修正しやすくすることの2点に重きを置いて、「安定動作」をモットーにしたものを作っていければと思います。来年も、Kiwi Monitorをご愛顧いただくようよろしくお願いいたします。ダウンロードは「Download」メニューより行えます。

「Kiwi Monitor」Version1.5.0を公開

2019-10-01に「Kiwi Monitor」のVersion1.5.0を公開しました。本日、防災科学技術研究所の強震モニタのURLが変更されたことに伴い、Kiwi Monitorのこれまでの全バージョン、および過去に公開していたKyoshin EEW Viewerについて強震モニタの画像が表示されない状態になっています。安定性などの理由により現時点で過去バージョンを利用されている方も、仮に不具合により強制終了などが発生した場合はエラーログを添付してお問い合わせ頂ければ出来る限りの対応をいたしますので、今後はKiwi Monitorの最新バージョンをご利用いただくようお願い致します。今回のバージョンでは主に2つのアップデートを行いました。①強震モニタのURL変更に対応 上述のとおりです。②強震観測点リストを最新データに更新 これまでのバージョンではEqWatch様のご厚意により観測点リストのデータを頂き、それに基づいて本ソフトウェアを設計していました。 今回のバージョンからは独自の観測点リストを使用することにより、地点設定や強震震度の算出に用いる観測点が85地点増加し、計1098地点となりました。また、観測点名と市町村名を紐付けたことにより、より利用者の馴染み深い地名にある地点を設定できるようになりました。 なお、地点設定については再設定が必要になります。さて、Ver.1.5.0では以下の追加と修正、変更を行いました。・【追加】設定ウィンドウの[表示]タブ内、[メイン]タブの要素表示設定に「EEWの文字情報をすべて表示する」チェックを追加しました。チェックを入れると、EEWの発表状態によらず、地震発生時刻や電文番号などを常に表示します。・【変更】強震観測点リストを更新しました。これにより、地点設定の再設定が必要になります。・【変更】地点設定の観測点リスト選択肢に市町村名を表示するよう変更しました。・【変更】地点設定の市町村検索について、これまでは市町村役場から最寄りの地点を検索していましたが、対象市町村内に観測点が存在する場合はその観測点を検索できるように変更しました。・【変更】観測点リストの更新に伴い、地震検知に用いる基準を変更しました。なお、精査が完了していないため、特に平日昼間においては生活振動を地震と誤検知するケースが過去バージョンより多い可能性があります。・【修正】地震検知に用いる値に不正な値があった不具合を修正しました。・その他の細かい修正また、Ver1.5.0aでは以下の修正を行いました。・【修正】開発用のログファイル(「level_****.log」および「ratio_****.log」)が生成されていた不具合を修正しました。ダウンロードは「Download」メニューより行えます。

「Kiwi Monitor」Version1.4.0を公開

2019-07-28に「Kiwi Monitor」のVersion1.4.0を公開しました。今回のバージョンでは、主に2つの大きなアップデート行いました。①新しい地震検出手法を実装 現在、Kiwi Monitorでは、一定のリアルタイム震度に到達した地点の数が閾値を超えた場合に「地震検出」とする手法(いわゆる「レベル法」に近い手法)を採用していますが、今回のバージョンからは、各観測点ごとに震度の時間変化を記録し、この時間変化値が一定値に到達した地点の数が閾値を超えた場合に「地震検出」とする手法(いわゆる「STA/LTA法」に近い手法)を追加して採用しました。 これまでは特に平日昼間の地震について、震度3未満程度の小さい地震や、局地的な地震を検出できない事例が多くありましたが、新しい地震検出手法の実装により、これらの地震も検出できる割合が増加します。また、震度3以上の強い揺れを伴う地震についても、S波到達前のP波の段階で地震検出できるようになるなど、検出までの時間が数秒程度早くなることが見込まれます。②メイン画面左上部分のデザインを変更 特に緊急地震速報の表示について、震央地名、最大震度、マグニチュードを大きく見えるようにデザインを改善しました。また、それに合わせて強震震度のデザインもわずかに変更しました。 これまでのバージョンでは、地震発生時刻、震央地名、震源深さ、予測最大震度、マグニチュードを同時表示していましたが、比較的表示する必要のない地震発生時刻の表示を取りやめました。なお、緊急地震速報の処理が終了したあと(緊急地震速報の表示がグレーアウトしたあと)には、タイトル部分に地震発生時刻(時分)を表示します。

「Kiwi Monitor」Version1.3.5を公開

2019-05-10に「Kiwi Monitor」のVersion1.3.5を公開しました。このバージョンでは以下の修正と変更を行いました・【修正】すべてのバージョンにおいて、緊急地震速報のキャンセル報が発表されてから3分間、ソフトウェアが強制終了し、再度起動できなくなった不具合を修正しました(「指定された引数は、有効な値の範囲内にありません。」というメッセージのエラーに該当)。・【変更】緊急地震速報のキャンセル報に正式に対応できるよう処理を変更しました。・【変更】緊急地震速報のキャンセル報を受信した際、緊急地震速報の情報欄に「緊急地震速報は取り消されました」というメッセージを表示するように変更しました。・その他の細かな修正2019-05-10 08:51頃から約3分間、起動中の本ソフトウェアが強制終了する、または新しく本ソフトウェアが起動しない不具合が発生しました。これは、強震モニタから取得していた緊急地震速報電文に「キャンセル報」が含まれており、強震モニタ側でキャンセル報の場合の最大震度が「震度0」に仕様策定されていることがこれまで分かっていなかったため、震度データをこのソフトウェアで正常に処理できなかったことが原因でした。なお、少なくとも作者が認知している約5年間において、強震モニタが「キャンセル報」を配信したのは初めてのことです。これまでは気象庁が緊急地震速報のキャンセル報を発表しても、強震モニタ経由ではキャンセル報を受信することが出来ませんでした(そのため、本ソフトウェアではキャンセル報の発表を「推定」して処理を行っていました)。今回の不具合により、強震モニタ経由でキャンセル報を正しく受信できることが判明したため、その点に関連した変更も今バージョンで行いました。本ソフトウェアでは緊急地震速報の情報を、強震モニタサーバ経由で取得しています。そのため、強震モニタ側で今回のような仕様の変更がほかにあった場合、再び強制終了する可能性があります。ご了承ください。強制終了の事実を把握した場合、できるだけ迅速に修正版を公開します。本ソフトウェアでは多いときで2000人ほどの利用者がいます。もし毎秒2000アクセスを捌けるような緊急地震速報APIがあれば、そちらの方に乗り換えることも今後検討していく必要がありそうです。ダウンロードは「Download」メニューより行えます。

「Kiwi Monitor」Version1.3.3を公開

2019-04-14に「Kiwi Monitor」のVersion1.3.3を公開しました。このバージョンでは以下の修正と変更を行いました。・【修正】強震モニタから緊急地震速報データを取得する際、データサイズが0であるとソフトウェアが処理を正常に行えずエラーで強制終了する不具合を修正しました(「オブジェクト参照がオブジェクト インスタンスに設定されていません。」というメッセージのエラーに該当)。・【変更】エラーログを保存する際、ポップアップウィンドウを付随して開くようにしていましたが、ウィンドウを閉じる操作をするまでウィンドウが毎秒開かれ続ける不具合があったため、ポップアップウィンドウを表示しないよう変更しました。・その他の細かい修正特に4月以降、ソフトウェアが強制終了することが多くなっております。申し訳ありません。また、この強制終了に関連して多くの不具合報告メールを頂いております。お忙しい中のメールありがとうざいます。すべてに返信することは出来ていませんが、すべてのメールに目を通しておりますので、今後もぜひ報告をいただければと思います。なお現在、緊急地震速報関連の処理においては強制終了を防ぐことに重点を置いて作業を進めているため、現時点で画像描画などが正しく行われないケースがあります。予めご承知おきください。ダウンロードは「Download」メニューより行えます。